TABギタースクール15周年記念ツアー・シリーズの最終章ともいえるVol.4は、2001年のTABライヴより５年ぶりに来日の“DADGADチューニングの魔術師”ピエール・ベンスーザンが登場しました。今回のツアーも多くの方にご来場いただき、本当にありがとうございました。
TABギタースクール15周年記念ツアー・シリーズの最終章ともいえるVol.4は、2001年のTABライヴより５年ぶりに来日の“DADGADチューニングの魔術師”ピエール・ベンスーザンが登場しました。今回のツアーも多くの方にご来場いただき、本当にありがとうございました。
ケルティック、ジャズ、ブラジリアン、ラテン、中世音楽、フランス歌謡、北アフリカンのリズムなどの非常に幅広いエッセンスを融合した、独創性に富んだ彼の音楽については、今更語るまでもないでしょう。今回の来日でも、ますます磨きのかかったマジカルな超絶パフォーマンスを披露してくれました。今回は、特にインプロヴィゼーションに目を見張るものがあり、同じ曲でも日によって違うアイディアを盛り込んで演奏していました。
DADGADチューニングはオープン・チューニングのひとつではありますが、彼の場合それが彼にとってのレギュラー・チューニングであり、どんなキーでもどんなコードでも自由自在に弾いてしまいます。一般的にオープン・チューニングは、そのチューニングの特性を利するために用いられることが多く、そのためややもするとそのチューニングのカラーに支配された演奏になりがちです。ところがピエールの場合、その音が必要とあらば途轍もないストレッチやあり得ないような難解なフィンガリングも臆することなく取り入れてしまいます。難易度の高いあの超絶パフォーマンスも彼にとっては、ワザを見せるためではなく、その音が必要なための結果ということなのでしょう。
今回のツアーも色んな方々のご協力で成功させることができました。ピエールの愛用しているWyres弦の輸入元でもあるWonderToneの坂本氏には、機材の運搬や販売などで力になっていただきました。また、オープニングを務めてくれたROOTSの天満クンは、自らの演奏の他にピエールの機材のセッティングやバラシといった重要な任務もしっかりこなしてくれました。彼は、先だってTABレーベルからソロCD「South Wind」をリリースしたところです。これからますます活動していく彼にとってピエールとのツアーはきっと貴重な経験となったと思います。
ご来場の皆さま、関係者の皆さま、今回も本当にありがとうございました。15周年記念シリーズはこれで一段落ですが、まだまだこれからも色んな企画を打ち出していきたいと思います。どうか皆さま、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
2007年2月 ＴＡＢギタースクール 打田十紀夫
※「ピエール・ベンスーザン Live in Japan 2007」ライヴ・ツアーの写真を何点かアップしました。写真の番号をクリックすると、写真のページが開きます。また、写真のページからは、前後の写真ページへ移動することが出来ます。
（写真２ - 提供：Back In Town、写真11〜17 - 撮影：吉澤一実氏、写真18, 20 - 撮影：坂本悟氏）
写真１…1/25 南青山MANDALAでのライヴより。
写真２…1/26 曙橋バックインタウンでのライヴより。
写真３…1/27 大阪へ向かう新幹線の中で。
写真４…1/27 大阪 ESAKA MUSEの控え室で。
写真５…1/27 大阪ライヴ終了後のサイン会より。
写真６…1/28 名古屋のホテルへ向かう車の中。
写真７…1/28 名古屋 TOKUZOにて -1。サウンド・チェックが終了して一息。
写真８…1/28 名古屋 TOKUZOにて -2。開演を待つ会場内。
写真９…1/28 名古屋 TOKUZOにて -3。ピエールのステージより。
写真10…1/29 TABのオフィスに向かう途中。JR中央線の車内にて。
写真11…1/30 東京 スターパインズ・カフェにて -1。サウンド・チェック中。
写真12…1/30 東京 スターパインズ・カフェにて -2。いよいよ開演。
写真13…1/30 東京 スターパインズ・カフェにて -3。ROOTSのステージより。
写真14…1/30 東京 スターパインズ・カフェにて -4。ROOTSのステージより。
写真15…1/30 東京 スターパインズ・カフェにて -5。ピエールのステージより。
写真16…1/30 東京 スターパインズ・カフェにて -6。ピエールのステージより。
写真17…1/30 東京 スターパインズ・カフェにて -7。ピエールのステージより。
写真18…1/30 打ち上げでの乾杯。
写真19…1/31 TABギタースクールのオフィスにて。
写真20…2/1 成田空港に到着して記念撮影。